雨咲書簡

宛名なしの公開雑記

初めて見たWUGライブがファイナルライブだった話

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3月8日さいたまスーパーアリーナで行われたWake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~に行ってきた。僕にとってはこれが最初で最後のWUGのライブになった。

 

 

WUGとの出会いは2年前の1月、友人に勧められてアニメを見たのが最初だ。色々な失敗や挫折を通してどん底から這い上がっていくストーリーは、アイドルの世界をこれでもかと表現していて辛い部分もたくさんあったが、7人がグループとして成長していく姿に熱くなったし十分楽しめた。また作中に出てくる曲はどれも良曲揃いで、この頃にMONACAを認識した。

だが、ドはまりするまでには至らなかった。その理由は今でもハッキリしない。ただ、既存の曲については気づいたらよく聞くようになっていたし、新曲も必ずチェックしていた。

時は流れて去年の6月にWUGの解散発表、そして年末にはSSAでファイナルライブが行われることが発表された。僕はファイナルライブの存在を知ったとき、2つの感情が湧いていた。WUGのことを知ってから今までずっと曲は聞いていたので、そんな曲を歌う彼女たちを最後だけでも見届けたい、見ておきたいという気持ち。それとは逆に、ほぼ新規みたいな自分が最後のライブだけ行って楽しむことができるのだろうか、そもそも楽しむことを許されるのかという気持ち。この2つの気持ちが2週間くらい自分の中でグルグル渦巻いていた。

そして先行抽選2次応募締め切り直前。なんとなく、WUGのファイナルライブについて調べていた僕がそこで目にしたのは、ワグナーの皆さんのブログやツイートだった。ただただWUGのことを多くの人に知ってほしいというその一心で情報発信している方や、ライブ毎の感想を熱く語っている方、その1人1人からWUGへの愛が伝わってきた。
その中には、新規でもSSAに来て欲しいと書いている方や、SSAで初めてWUGちゃんを見るというツイートを見かけて嬉しい!と書いている方もいた。

そしてWUGを教えてくれた友人からの「SSAで待ってる」発言。

 

これはもう行くしかないよなぁ!?



そこからファイナルライブまでのことはあまり覚えていない。コールを練習して、気づいたらファイナル前日。まだその時もファイナルライブに自分は向かうんだという実感が湧かずフワフワしていた。夜行バスに乗って東京に行き、SSAに到着。初めて見るSSAの大きさに圧巻。ようやくこのあたりで実感が湧いてきた。いやデケェよ...すごいよWUGちゃん。

 

そして始まるラストライブ。社長や松田のナレからの7人の映像からの制服姿で登場しタチアガレ!

 

初っ端の「Wake up,Girls!」のコール。あれでアガらないわけがない。

 

そっからは一瞬だった。何を書くにも本当に一瞬の出来事だったので断片的なことしか書くことができない。例えば言の葉 青葉で極限までエモくなったり、MVでしか見たことがなかった僕らのフロンティアの「だけど嬉しかったんだ」からのステップを生で見ることができて感動したり、意味もわからず7 Sensesのサビでウルっときたり、、、

 

中でも、土曜日のプライドの中にあるワンフレーズ

 
 
 
「忘れないで でも上手に忘れて」

 




よっぴーの全力が乗っていたこのフレーズを聞いて、僕は思わず鳥肌が立った。この後人生第2章への覚悟を手紙で語るよっぴーの、そんな明日へのフライトに対する決意がこの一節に乗っていたと思う。(というかこの歌詞エモすぎないか?只野さんて何者?)




また個人的にはアンコール1回目の、SHIFTからの地下鉄ラビリンスが1番テンションが上がった。広川恵一に強烈な往復ビンタくらった。アカンて。




そして7人それぞれがファンに手紙を読み上げる場面。僕にとってはほんのちょっとしか知らない7人。そんな7人がファンに向けて贈る言葉は、それぞれ個性に、そしてファンへの愛に溢れていて、これまでの演者としての6年、そしてファンと演者の間にあった関係の6年が凝縮されていたように感じた。

僕自身はといえば、その6年にあったことを考えながら話を聞いているとみゅーちゃんのありがとう連発で早々に泣いていたし、みにゃみが涙声で話していたあたりは周りからも鼻をすする音が多く聞こえてきた。


そんな7人の手紙だったが(多くのワグナーにとっては"そんな"でまとめるには重すぎる内容だったかもしれない)、みんなに共通していたのが、今後の声優人生を1人1人が強く意識していたことだ。



声優ユニットの在り方なんて自分には分からないし、こうあって欲しいなんていう希望も無いけど、WUGを通して1人の声優として大きく成長できたことへの感謝を述べる7人を見ていると、Wake up,Girls!声優ユニットとしての1つの完成形なのかなと、ふと思った。

それぞれに夢がある。そんな7人が、ファンの応援に応え、個人としてもチームとしても成長する。そしてグループという枠を卒業し、「第2章」へとそれぞれが飛び立つ。声優ユニットの終わりが、声優としてのその後を強く意識させる。


第1章を担う役割として、声優ユニットという存在はあまりにも適役なのではないだろうか。


声優全員に第1章があるとは限らない。それでも、そんな第1章で成り立つ世界が在る。それはとても素晴らしいことなのではないだろうか。


そしてそんな声優ユニットの1つの完成形がWUGなのではないだろうか……


話が飛躍したが、これが僕がこのライブで1番強く感じたことだ。










話は戻り、 Polaris、そして最後はトリプルアンコールからのタチアガレ!

この一体感を超えるライブに自分はこの先出会うことはあるんだろうか、と思えるくらい、Polarisのまゆしぃソロで白から赤に変わるペンライトは綺麗だったし、アンコールはみんな全力だった。最後のタチアガレ! もただただ楽しかった。僕はこのファイナルライブが、今後ライブを見る時の基準になる気がした。自分が今まで見てきたライブの数なんて高が知れているが、そのどれよりも一体感があったし楽しかった。今後行ったライブといちいち比較するのかもしれない。







自分がWUGと接していたのは6年のうちの2年という短い期間で、尚且つ7人について知っていた情報はほんの僅かなものだ。


それでもこのファイナルライブを楽しむことが出来たし、声優ユニットについて個人的な考えを持つきっかけにもなった。行って後悔したことは1つも無い、最高のライブだった。WUGという声優ユニットとこのファイナルライブを忘れることはないと思う。それくらい自分の少ないライブ経験の中で強烈なものだった。






最後に、自分がファイナルライブに至るまでに関わった、全ての「ツナガリ」に感謝。